:target
Baseline Widely available
This feature is well established and works across many devices and browser versions. It’s been available across browsers since July 2015.
:target
は CSS の擬似クラスで、文書内のターゲット要素を選択します。文書が読み込まれたとき、ターゲット要素は文書の URL フラグメント識別子を使用して導出されます。
/* 文書のターゲット要素を選択 */
:target {
border: 2px solid black;
}
例えば、次の URL にはフラグメント識別子(# 記号で示されます)があり、id
の setup
である要素を、文書のターゲット要素としてマークしています。
http://www.example.com/help/#setup
現在の URL が上記の通りの場合、以下の要素が :target
セレクターで選択されます。
<section id="setup">インストール手順</section>
構文
:target {
/* ... */
}
解説
HTML 文書が読み込まれると、ブラウザーはそのターゲット要素を設定します。要素は URL フラグメント識別子を使用して識別されます。 URL フラグメント識別子がない場合、文書にはターゲット要素はありません。擬似クラス :target
を使用すると、文書のターゲット要素のスタイルを設定することができます。要素にフォーカスを合わせたり、強調表示したり、アニメーションさせたりすることができます。
ターゲット要素は、文書が読み込まれたとき、および history.back()
、history.forward()
、history.go()
メソッドが呼び出されたときに設定されます。しかし、history.pushState()
および history.replaceState()
メソッドが呼び出されても、変更は行われません。
メモ:
CSS 仕様書のバグの可能性がありますが、:target
はウェブコンポーネント内では動作しません。シャドウルートがターゲット要素をシャドウツリーに渡さないためです。
例
目次
:target
擬似クラスは、目次を構成するためにリンクされたページの部分を強調表示するために使うことができます。
HTML
<h3>目次</h3>
<ol>
<li><a href="#p1">第 1 段落にジャンプ!</a></li>
<li><a href="#p2">第 2 段落にジャンプ!</a></li>
<li>
<a href="#nowhere">
このリンクにはターゲットがないので、どこにも行きません。
</a>
</li>
</ol>
<h3>面白い記事</h3>
<p id="p1">
URL フラグメントを使うと<i>この段落</i>をターゲットにすることができます。上記のリンクをクリックして試してみてください。
</p>
<p id="p2">
これは<i>別な段落</i>であり、やはり上記のリンクからアクセスできます。喜ばしいことだと思いませんか。
</p>
CSS
p:target {
background-color: gold;
}
/* 対象要素に擬似要素を追加 */
p:target::before {
font: 70% sans-serif;
content: "►";
color: limegreen;
margin-right: 0.25em;
}
/* 対象要素の中の i 要素にスタイルを適用 */
p:target i {
color: red;
}
結果
仕様書
Specification |
---|
HTML # selector-target |
Selectors Level 4 # target-pseudo |